
「絶体絶命都市4 Plus -Summer Memories-」が今年発売予定!
PS4向けソフト「絶体絶命都市4 Plus -Summer Memories-」が今年発売予定です。
本作はもともと、PS3向けに「絶体絶命都市4」として2011年発売される予定でしたが、7年もの歳月を経て、発売が決定したという経緯があります。
なぜ発売中止になったのか、また、なぜ今になって発売が決定したのか、調べてみました。
本記事の最後には、本作の最新情報も掲載していますので、気になる方はそちらもどうぞ。
まず、「絶体絶命都市」とは
前作「絶体絶命都市3 -壊れゆく街と彼女の歌-」のリリースが2009年のため、「絶体絶命都市」シリーズの存在を知らない方もいらっしゃると思います。なので、まずは本シリーズの紹介をしていきたいと思います。
絶体絶命都市
2002年、PS2向けにリリース。
海上に構築された架空の人工島都市「首都島」を舞台に、地震によって崩壊した都市から脱出することを目的としたアクションアドベンチャーゲームです。次々と地震で崩れていく建物や街を、道具などを駆使して探索しながらゲームを進行させていきます。
主人公は一般人で、基本的には震災から逃げることしかできません。また、何らかの行動を起こせば喉が渇き、動きが鈍くなってしまうので、常に主人公の体力にも気をつけてゲームを進めていくという、今までにないゲーム性が注目されました。
選択した行動によってヒロインやエンディングが変わるという、マルチエンディングのストーリーとなっています。(以降、すべての作品でマルチエンディングを採用。)
絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち-
2006年、PS2向けにリリース。
前作「絶体絶命都市」から5年後の、2010年12月の設定で、前作は地震によって水没する人工島からの脱出がテーマでしたが、本作では集中豪雨による河川の堤防決壊によって水没が始まった地下都市からの脱出がテーマとなります。
前作からの最も大きな変更点として、主人公が複数おり、それぞれの主人公の行動が他の主人公に影響を与える、という点でした。
絶体絶命都市3 -壊れゆく街と彼女の歌-
2009年、PSP向けにリリース。
前作は水害による洪水がテーマでしたが、本作は前々作と同様の大地震によって被災した海に浮かぶ大都市セントラルアイランドからの脱出がテーマとなり、火災旋風などの今までに無い災害にも見舞われます。
本作の要素として、体力とストレスがあり、ストレスが溜まると体力の上限が圧迫されるというものとなっています。
「1」、「2」はPS3でアーカイブ販売もされていますので、そちらをプレイして「絶体絶命都市」を体験しておくのも良いかもしれません。
「絶体絶命都市4 -Summer Memories-」が発売中止に
2011年春にPS3向けに発売予定でしたが、後述する理由により、発売が中止になりました。
「延期」ではなく、「中止」となったことに当時、筆者も驚いたことをよく覚えています。
2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響?
発売中止が発表されたのが2011年3月14日でした。そう、東日本大震災発生の3日後です。
当時は、地震や火災またはそれを連想させる表現のある映像、作品などの発売が次々に発売延期を発表する最中での本作の「発売中止」の発表でした。直接地震の表現を行っているため、仕方ないか、と思ったのと同時に、なぜ「延期」ではないのか、という感想を抱きました。
後日発表された事実は、なんと…
後日、公式から発表されたのは、「以前から開発に関して会社側との折り合いがつかず延期を繰り返し、最終的に中止という形になったため」ということでした。
また、本作の制作責任者の九条一馬氏は発売中止となった原因について、スケジュール調整や、震災の裏にまつわる出来事も加えたところCEROと揉めていたことなどを明かしています。
更に、「絶体絶命都市」シリーズの開発の中核を担っていたメンバーが退社したこともいあり、「3」が最後のシリーズ作品になるかと思われました。が…
新会社「グランゼーラ」の設立とPS4での再始動
開発メンバーで新会社「グランゼーラ」を設立し、さらに、PS4でプロジェクトを再始動することが発表されました。
2015年11月24日には開発中止となっていた「絶体絶命都市4 -Summer Memories-」のタイトルを「絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-」と一部変更し、PS4用にリメイクして発売することが発表されました。
「絶体絶命都市」とは趣向が違いますが、「巨影都市」にて開発チームの作品に触れることが出来ます。
「絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-」の最新情報
本作の発売情報
・タイトル: 絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-
・対応機種 :PlayStation®4
・対応周辺機器: PlayStation®VR
・ジャンル: サバイバル・アクションアドベンチャー
・発売日: 2018年10月25日 → 2018年11月22日
・価格: 7,776円(税込)
・プレイ人数: 1人
・CERO: 審査予定
PSVRに対応しているというのが気になりますね。地震を一人称目線で体験できるのでしょうか。「災害に備える」という意味では、ゲームとしてだけではなく、学校の授業などの別の場面でも使えそうです。
(2018/10/11追記)
発売日が2018年10月25日から11月22日に延期されました。
(追記ここまで)
トレーラー・スクリーンショット
以下のトレーラーが公開されています。
トレーラーでも確認できますが、前作がPSPであったこともあり、様々な点でクオリティアップが図られているようです。映像はもちろん、建物の質感などもリアルになっていると感じました。
6/23(土)にはスペシャルトークショー&ゲーム体験会の開催も発表されている本作。そろそろ詳細な情報も公開されそうな予感がしていますが、どうでしょうか…。
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発売日が決定しました。(2018年10月25日→2018年11月22日)