
こんにちわ、あーくです。
キムタクこと木村拓哉さんが主役ということでも注目された『JUDGE EYES:死神の遺言』(ジャッジアイズ)をクリア&トロフィーコンプしましたので、レビューしていきます。
「JUDGE EYES:死神の遺言」とはどんなゲーム?
本作は、『龍が如く0 誓いの場所』のスタッフが中心となり制作されたリーガルサスペンスアクションとなっています。
主人公に木村拓哉さんが起用されたことや、龍が如くスタジオによる久しぶりの新規タイトル作品であることなどが話題になりましたが、『龍が如く』シリーズで培われた、ユーザーを楽しませるノウハウが存分に生かされたゲームであると感じました。
過去にプレイ直後のレビュー記事を書いていますので、よろしければそちらもご覧になってみて下さい。
それでは、各評価点についてレビューを行っていきます。
システム 8/10点
ドラゴンエンジンによる「如く」シリーズに近い操作
『龍が如く6 命の詩。』や『龍が如く 極2』で使われているドラゴンエンジンが使われているため、プレイヤー操作は両作をプレイしたことがある方であれば、馴染んだ操作でプレイすることが出来ます。
そして、なんといっても"キムタクを自分が操作している!"という感覚に最初はワクワクします!(結局は慣れてしまうのですが)
調査アクションが新鮮!
本作では、主人公が探偵であることで、『龍が如く』シリーズにはなかった「調査アクション」が新たに追加されています。
「尾行」や「ピッキング」、一人称視点での周辺調査など新鮮な気持ちでプレイすることが出来ました。
戦闘は「桐生一馬」にないスピード感があるものの…
戦闘システムは「如く」シリーズに比べてスピーディーになっており、新鮮さという意味では一定の評価は出来ます。が、敵にガードに跳ね返されて反撃を受けることが多いため、雑魚戦でもある程度ダメージを受けないと倒せないです。
特にトロフィーコンプには必須の「EX-HARD」モードでは敵の攻撃を2、3回受けるとピンチになってしまうため、戦闘自体がストレスになってしまいました。
グラフィック 9/10点
年々進化する神室町!
これは龍が如くスタジオのゲームをプレイするたび、毎回思うのですが「神室町が進化してるな…」という感想を抱きます。
本作も例に漏れず、ドラゴンエンジンの進化を感じさせてくれるグラフィックだと思いました。
モブの顔の単調さ
そしてこれも毎回思うのですが、モブである住人の顔にもう少しバラエティを持たせて欲しいと思います。(モブに個性を持たせるというのもおかしな話なのかもしれませんが…。)
メインキャラはみな素晴らしい出来
本作では木村拓哉、中尾彬、谷原章介、滝藤賢一、ピエール瀧といった豪華俳優陣がそのままの顔で出演していますが、みな違和感なく演技を見ることが出来ます。
ちなみに、個人的にはピエール瀧さんが最も本人に近いという感想です。
グラフィック全般に言えるのですが、ドラゴンエンジンが採用されてからそれ以前に比べてクオリティがかなり上がったように感じます。エンジンは更に進化していくとのことですので、これからも楽しみですね!
音楽・効果音 9/10点
主題歌がカッコいい!
主題歌・挿入歌を担当している[ALEXANDROS]による楽曲がまずカッコいいです!
特にゲーム終盤に掛かった時は、シーンと曲との一体感に鳥肌ものでした。
随所で感じる繁華街の雰囲気
ゲーム内の随所で流れる効果音などで、「神室町」という繁華街の雰囲気を上手く表現できています。
ストーリー 10/10点
豪華俳優陣による重厚なサスペンスストーリー
本作は、本作はリーガルサスペンスアクションの名の通り、法廷劇を軸としてストーリーが進んでいきます。
そのため、ストーリー中では自らの手で掴んだ数ある証拠品の中から、正解となる証拠を提示し、事件を解決に導いていく、という『逆転裁判』的な要素も含んだゲームとなっています。
キャッチコピーである「正義という名の凶器」の意味
これはゲームをクリアした後に知ったことなのですが、本作のキャッチコピーは「正義という名の凶器」となっています。
それは一体誰のことを差しているのか。犯人か?事件の黒幕か?それとも…。
詳しい内容はネタバレになるので避けますが、これからプレイされる方がいらっしゃいましたら、ストーリーを進めていく中でこのキャッチコピーを覚えておくと、本作の話をより一層楽しめるものとなると思います。
やりこみ 9/10点
やりこみ要素満載過ぎる!
本作のやり込み要素は数多く、トロフィーコンプまでの道のりはかなり険しかったです。やりがいのあるものもあれば、中には苦行になるものも…。
筆者としては、その中でも今までなかった「ドローンレース」は大変だったものの、非常に楽しくプレイすることが出来ました。少しミスをしてしまえば条件クリアが厳しくなるものの、トライアンドエラーがしやすいのが良い点でした。
また、サブストーリーである「サイドケース」はどれもユニークで、特に主人公の八神がコスプレをさせられる話は"実際にキムタクがこれをやったら…"という想像をしてしまい、クスリと笑ってしまいました。
総合 45/50点
プレイする前は龍が如くスタジオの久しぶりの「如く」シリーズ以外での新作、更には主人公が木村拓哉、ということで「はたして面白いのか?」と心配していましたが、そのような心配が要らないほど素晴らしいゲームだと思いました。
事件と事件が繋がり、先が気になるストーリー展開や、いつもの神室町が主人公が違うことで少し変わって見えたりと、「龍が如く」シリーズのファンはもちろん、「キムタク」が主人公だから、という理由で気になった方も楽しめる作品ではないかと感じました。(ちなみに、ゲーム初心者の方向けのかなり易しいモードも実装されています。)
『JUDGE EYES:死神の遺言』はPS4向けに発売中です。