
PCゲームを始めたい!どのプラットフォームを選ぶべき?
昨今の、グラフィックボードやCPUの高性能化により、PCでゲームをプレイしてみようかなと考える方も多いのではないでしょうか。
プラットフォームによっては大型タイトルがセールで1000円以内で買えたり、期間によっては無料で配布されたりなど、PCゲームならではのメリットも数多くあります。
以前は「Steam一強」ともいえたPCゲームプラットフォーム。
ですが、フォートナイトの開発エンジンとしても有名な「Unreal Engine」を有するEpic Gamesが運営する「Epic Gamesストア」、バトルフィールドシリーズでも有名なEAが運営する「Origin」など、プラットフォームが増えてきたことにより、どれを選べばよいのか悩むプレイヤーも多いかと思います。
そこで今回は、これからPCゲームを始めるにはどのプラットフォームを選べばよいか、それぞれの特徴を紹介した上で考察していきたいと思います。
ここ数年で最も「Steam」の名前を有名にしたのは、バトロワTPSの元祖ともいえる『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(通称PUBG)ではないでしょうか。今ではPS4やXbox One、スマホ向けにも配信が行われていますが、当初はSteamでのみ配信されていたタイトルです。
また、年に数回、超大型セールが行われており、期間中は有名タイトルからインディーズタイトルまでほとんどのタイトルを格安で購入することができ、中には90%以上の割引が行われるものも。
現状最終的には、これなしではPCゲームを語れないのが「Steam」かと思います。
Epic Games ストア
2018年末から運営が開始された、Epic Games運営の「Epic Games ストア」。プラットフォームとしては若手ですが、その動向には最も注目が集まっていると言っても過言ではありません。
その理由としてはまず、2週間に1本、無料でゲームを配布しており、過去には『Grand Theft Auto V』や『Just Cause 4』といった大型タイトルも無料でダウンロードすることが出来ました。
(配布タイトルは、期間中に入手することで、期間を過ぎても永久に無料でプレイすることが出来ます。)
次の理由としては、「クリエイターファースト」といえる運営方法にあります。ゲームを提供するメーカーの取り分は88%、Epic Gamesの手数料としての取り分は12%となっており、クリエイターとしては嬉しい割合となっています。
(※参考として、Steamではメーカーが70%、Valveが30%の取り分)
また、クリエーターサポートプログラムにより、ゲームをプロモーションしたクリエーター(ゲーム実況動画など)には報酬が支払われる、Epic Gamesストアで販売したゲームに「Unreal Engine」を使用していた場合、その使用料を取らないなど、サポートが充実しています。
Originならではのサービスとして、「Origin Access」というサブスクリプションサービスがあり、加入することでEAのゲームを中心にラインナップされたゲームがプレイし放題になります。また、発売前の新作を先行トライアル、常時購入価格の10%割引といった特典も同時に受けることが出来ます。
会費もベーシック会員で月518円または年3,002円、プレミア会員で月1,644円または年10,644円と、加入しやすい価格設定なのも嬉しい点です。
プレイできるタイトルやベーシック会員・プレミア会員の違いは公式ホームページで確認できますので、気になった方はチェックしてみては。
Battle.net
コールオブデューティシリーズで有名なアクティビジョン・ブリザードの子会社「Blizzard Entertainment」が運営する「Battle.net」。
『オーバーウォッチ』、『ディアブロ』シリーズといった対戦型タイトルを中心に販売しているだけあり、対戦・協力が快適に楽しめるマッチメイクシステムが取り入れられているのが特徴です。
配布タイトルは多くないため、マルチプレイタイトルをやらない、という方は使うことのないプラットフォームかもしれません。
GOG
ポーランドのゲーム会社「CD Projekt」が運営しているのが「GOG」というプラットフォーム。馴染みのない会社名かもしれませんが、『ウィッチャーシリーズ』の開発会社といえば分かる方も多いのでは。
ちなみに、「GOG」とはGood Old Gamesの略で、その名の通り、当初はレトロゲームが専門でした。2012年3月より新作ゲームの販売も開始され、今では映画も配信されています。
また、デジタル著作権管理を採用しない(DRMフリー)ことをモットーに掲げており、DRMを採用することで起きる問題(特定の国に対しては価格が異常に高かい、そもそもゲームを売ってくれない、ゲームをプレイできないのに金だけ取られてしまうなど)を防いでいます。そういった点で、GOG.comは「ユーザーのことを考えたプラットフォーム」といえるのではないでしょうか。
Bethesda.net
Bethesda Softworks, LLC(ベゼスダ)が運営する「Bethesda.net」。ベゼスダといえば、『Fallout』シリーズや『The Elder Scrolls』シリーズといったオープンワールドで有名な会社。
『Fallout』シリーズや『The Elder Scrolls』シリーズが有名になった理由のひとつに、多数のMODを自由に使用することが出来る、という点が挙げられます。
というものベゼスダがMODの製作を認めており、場合によってはMODの技術を次回作へ生かす、という程の寛容さ。こちらも配信されるタイトル数は多くないものの、ベゼスダのタイトルでMODを利用したい、という方は選択肢の一つになるか思います。
UBISOFTストア
『アサシンクリード』シリーズや『レインボーシックス』シリーズなどで有名なUbisoftが運営するのが「UBISOFTストア」。
「UBISOFTストア」の特徴は、Ubisoftのゲームをプレイすることで貯まる独自のポイント(Uポイント)でゲーム内のアイテムを購入したり、割引価格で新作ゲームを購入したりすることが出来る点。
他のプラットフォームでは受けることが出来ない特典を受けられる、という点でUbisoftのゲームをプレイする際には「UBISOFTストア」が候補に挙がります。
結局どれがいいの?
ここまで各ゲーム配信プラットフォームの特徴を紹介してきましたが、では結論として「これからPCゲームを始めるにはどれを?」について書いていきます。
筆者がおすすめしたいのは、
Epic Gamesストア
です。
おすすめする最も大きい理由は、「有名タイトル・大型タイトルが定期的に無料配信されている点」です。過去には『Grand Theft Auto V』、『Just Cause 4』、『アサシンクリード シンジケート』といったタイトルが配信されており、とりあえずインストールしておくだけで手持ちのゲームが増えていきます。
(もちろん入手は自動では行われないので、ゲットし忘れには注意)
入手しておけば、あとは無料配布期間を過ぎても永久に無料でプレイできますので、配布期間中にプレイできない、という方でも問題ないです。
セール期間を狙うなら
各プラットフォームでは定期的にセールが行われており、セール期間中には有名なタイトルも大幅な割引が行われています。
コンシューマゲームにはないPCゲームのメリットですが、そのセールを狙うのであれば
Steam
はやはり外せません。特に夏に実施される「サマーセール」と冬に実施される「ウインターセール」では、ほぼ全てのゲームが通常では考えられない価格に割引されます。
Steamにはウィッシュリスト機能があり、リストに登録したゲームがセール対象になると、スマホで通知を受け取ることも出来ますので、これからPCゲームをプレイするという方は、Steamのウィッシュリストを充実させておくと良いかと思います。
(※スマホで通知を受け取るには「Steamアプリ」のインストールが必要)
以上、「これからPCゲームをプレイするにはどのプラットフォームを選ぶべき?」についてでした。
各プラットフォームについての紹介の通り、それぞれの強みがあるので、本記事を参考に、ご自身にピッタリのプラットフォームが見つかれば幸いです。
ちなみに余談ですが、Steamのゲームプレイヤーに最も支持されており、デフォルトコントローラーともいえるのがXbox Oneのコントローラーです。これでまともに動かないソフトを探すほうが難しいほど汎用性の高いコントローラーとなっていますので、PCゲームをプレイされる方は購入を検討されてみては。