
ドット絵の素晴らしいゲームを紹介
どこか昔懐かしいドット絵ゲーム。
ファミコン世代の方からすると、「なぜ今ドット絵のゲームが人気?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、それは
・グラフィックに頼っていない、素晴らしいストーリー
・他にはないゲーム性
・ドット絵だからこそ可能な表現
といった特徴があるからだと思っています。
今回は、そんなドット絵ゲームの中から、ジャンルを問わず筆者がオススメのものを紹介していきます。
UNDERTALE
ここ数年のドット絵ゲームの中で最も売れたのではないかと思うのが、この『UNDERTALE』。
タイトルは、地上から隔絶された地底世界(the Underground)が舞台の物語(tale)から作られた言葉です。
「誰も死ななくていいやさしいRPG」というキャッチコピーの通り、必ずしもバトルでモンスターを倒す必要がないというのが大きな特徴となっています。戦闘ではモンスターに話しかけるなどの”こうどう”を取ることで非暴力的に戦闘を終わらせることが出来ます。

また、敵を倒したのか逃がしたのかによってストーリーやエンディングにも影響が出るため、常にどう行動するのかを考えさせられるゲームとなっています。
独特な世界観の大ヒットゲームを体験したい方は是非プレイしてみては。
手軽に始められるダウンロード版よりも、ストーリーブックレットが同梱されたパッケージ版の方が『UNDERTALE』のストーリーをよりじっくり味わうことが出来るのでオススメです。
Stardew Valley
祖父から受け継いだ農場と使い古された道具、そして少しのお金を元に開拓と繁栄を楽しむ農場シミュレーションゲーム。
『牧場物語』に近いゲームではありますが、最大4人でマルチプレイをすることも出来るのが大きな特徴。協力して農場作りが出来るのはもちろん、資源をシェアしたり、町の人やプレイヤー同士と交流することも可能となっています。その点は、異例の大ヒットを記録した『あつまれ どうぶつの森』のような要素もあるゲームといえるでしょう。

ちなみに、”結婚式”ではゲームの舞台となるペリカンタウンのNPCに求婚できるのはもちろん、結婚指輪を作って仲間のプレイヤーにプロポーズすることも可能。
しかも、同性婚や離婚することも出来るという、LGBTも意識した、非常に今風の仕様となっています。(同性婚の場合は子供は妊娠ではなく、養子という形)
離婚した場合は相手の好感度0になり、さらに離婚した証がついてプレイヤーを嫌う状態になったり、プレゼントを受け取らなくなったりします。円満離婚などなし…。
友達や仲間と協力しながら農場作りを楽しみたい、という方には特にオススメのゲームです。
テラリア
『テラリア』は、筆者が
「マインクラフトをこれからスイッチで始めるのもなぁ…」
と思っていた時に出会ったゲームです。
世界が木や土、鉱石などのブロックで構成されており、つるはしやオノ等を使って切り崩すことで、素材として収集可能。その素材を利用してアイテムや建造物を作ることが出来るという、まさに”2D版マインクラフト”といった感じのゲーム。

とはいえ、「それならマイクラやるよ!」という方。ちょっと待って下さい。
『テラリア』は敵との戦闘が弾幕シューティングのように激しく、それだけでも1本のゲームとして完成しているレベル。最大8人で協力してプレイすることも出来るため、皆で素材を集めたり武器を作ったりしながら一緒に進めていく楽しさもあります。
2Dマップなのでマインクラフトよりも敷居が低い印象もあり、サンドボックス系ゲームの一つの選択肢としてプレイされてみてはいかがでしょうか。
オクトパストラベラー
ファミコン、スーファミあたりからゲーム人生が始まった筆者ですが、この『オクトパストラベラー』が発表されたとき、一目で
「これはやるしかない!」
と思いました。スーパーファミコン時代の『FF』や『ドラクエ』のような昔懐かしいドット絵で描かれているにも関わらず、非常に美しいエフェクトや奥行きのあるマップに惹かれました。これは昔ながらのドット絵に3DCGの画面効果を加えた"HD-2D"と命名されており、2.5Dともいえる表現となっています。

8人の個性のある旅人が作り上げるストーリーも、王道ながらも楽しめるものとなっていました。
タイトルの「オクトパス」はラテン語のocto(オクト:8)と英語のpath(パス:道)を組み合わせた言葉で、8人の旅人の異なる道を示しています。
進化した2Dドットを体験してみたいという方は是非。
Owlboy
『Owlboy』は8年以上の歳月をかけて開発された2Dアクションアドベンチャーで、しゃべることの出来ないフクロウの主人公オータスが、個性的な仲間たちと冒険するストーリーとなっています。
本作は、筆者がドット絵ゲームの進化と素晴らしさを特に体感したゲームの一つで、連休を使って一気にクリアするほどハマった作品です。
このゲームの面白いと思ったシステムが、
”主人公は攻撃できない”
というものです。空を飛んで自由に移動できるものの、攻撃する手段を持っていない主人公オータス。しかし、ストーリーを進めると頼もしい仲間達が味方になり、代わりに攻撃してくれるようになります。

仲間を掴んで運ぶことで、間接的に攻撃したり、進めなかった場所へ行くことが出来るようになるのも冒険している感が出て非常に面白かったです。
また、仲間の特徴を活かした謎解き要素もしっかり作り込まれており、考えさせられるものも多く存在しました。
本記事執筆時点で、スイッチ版『Owlboy』の日本語版はダウンロード版でのみ販売されており、パッケージ版は輸入品のみとなっていますので、ダウンロードしてプレイされるのが良いでしょう。
アーケードアーカイブス VS.スーパーマリオブラザーズ

老若男女、ゲーマーであれば一度はやっておきたい名作『スーパーマリオブラザーズ』。言わずと知れた世界的キャラクター「マリオ」の原点ともいえる作品です。
このゲームがマリオの知名度を一気に高めたといっても過言ではないでしょう。
今やってみると実は思っている以上に難易度の高く、簡単にクリアすることは出来ないゲームだったことが分かります。

本作はファミコン版ではなくVS.システム版となっているため、敵やアイテムの配置などがファミコン版と異なります。
また、当時のブラウン管テレビの雰囲気を再現することも出来るため、懐かしい雰囲気をしっかり味わえると思います。
不思議のダンジョン 風来のシレン5plus フォーチュンタワーと運命のダイス
「1000回遊べるダンジョンRPG」がスイッチでもプレイすることが出来ます!
『風来のシレン』シリーズは、プレイする度にダンジョンの形、出現アイテム、モンスターの配置が変わるという特徴があるRPGシリーズ。
ゲームは難易度が高く、更に死ぬとレベル1で最初からやり直しとなってしまいます。ただし、装備やアイテムを預けておくことで、次に引き継ぐことが出来るため、少しずつ攻略をしていくやりごたえのある作品となっています。

本作はもともとニンテンドーDSで発売されていた『風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス』にVita版で追加されたダンジョンはもちろん、さらに3種類の追加ダンジョンを行っており、グラフィックの向上、システムの改善などが行われている作品です。
『DARK SOULS』、『SEKIRO』などのいわゆる”死にゲー”と呼ばれるジャンルが好きな方や、やり込み要素がたっぷりのゲームが好きな方には特におすすめ。
Eastward
個人的に、2021年にスイッチでリリースされたドット絵ゲームの中で最も評価が高かったのが『Eastward』(イーストワード)。
・ドット絵なのに細部までしっかり描かれている
・昭和レトロな雰囲気が最高
・アニメーションシーンが1990年代の懐かしい雰囲気を残しつつ、美しい
・物語はもちろん最高に良い
など、たくさんの素晴らしい点が挙げられます。
無口で心優しい男「ジョン」と不思議な力を秘めた少女「珊(サン)」の冒険が描かれるのですが、旅先で出会う個性豊かな人々が物語を盛り上げてくれます。

また、”料理”が一つのキーワードとなっており、ジョンが得意な料理を人々に振舞うことによって物語が動くことも。
二人の力を合わせることで進めるパズル要素や、多数収録されているミニゲームなど、本編以外の箇所でも楽しめる要素があり、スイッチでレトロな雰囲気のゲームを遊びたい、という方には真っ先にオススメしたい作品です。
スーファミ&ファミコン ニンテンドースイッチオンライン

スーパーファミコンとファミリーコンピューターの名作が実質無料で遊べるのが『スーパーファミコン ニンテンドースイッチオンライン』と『ファミリーコンピュータ ニンテンドースイッチオンライン』。
ニンテンドースイッチでオンラインプレイをするには、ニンテンドースイッチオンラインへの加入が必要になりますが、加入者特典の一つとして無料提供されているのがこの2つのソフトです。
なので、普段オンラインプレイをされる方は実質無料で遊ぶことが出来ます。

配信されているソフトも
●ファミリーコンピュータ
・アトランチスの謎
・スーパーマリオブラザーズ2
・光神話 パルテナの鏡
・ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣
・星のカービィ 夢の泉の物語
・メトロイド
・ゼルダの伝説
…etc●スーパーファミコン
・ファイアーエムブレム 聖戦の系譜
・真・女神転生II
・スーパードンキーコング3
・スーパーマリオコレクション
・星のカービィ スーパーデラックス
・カービィボウル
・ゼルダの伝説 神々のトライフォース
・超魔界村
…etc
などの多くの名作ゲームが配信されていますので、この2本だけでかなり楽しめるはずです。

また、当時は難易度が高くクリア出来なかったゲームも、少し時間を戻せるというチートに近い”巻き戻し”機能が搭載されていることにより、クリアの喜びを味わいやすくなっています。
もちろんおすそわけでの二人プレイも可能ですので、ファミコン世代の方も家族や友達と一緒に懐かしい気分に浸ってみるというのはいかがでしょうか。
ちなみにニンテンドースイッチオンラインへの加入は、公式サイトよりもAmazonでのオンラインコード発行の方が少しだけお得なので、こちらをオススメします。
まとめ
以上、ニンテンドースイッチのドット絵ゲームから筆者のおすすめの作品を紹介しました。
ゲームのグラフィックは年々リアルで繊細な表現が出来るように進化していますが、ドット絵にはドット絵ならではの魅力があると思います。
今回紹介したゲームの中から一つでも気になるものがありましたら、是非プレイされてみてはいかがでしょうか。